同窓生
私の通った小学校は城下町にあった。校舎のすぐ側に小さな山があり、山の頂には小さな古城があった。
田舎だったので遊び場は少なく、私はこの山でよく遊んだ。
特に仲の良かった、H之、S子、Y美と学校帰りにこの山に向かい、
山道の途中にある公園(アスレチック遊具がある)で遊んでいた。
ところで、そのころの私達はオカルトにはまりにはまっていた。
夏休みなら「あなたの知らない世界」は毎日欠かさず見ていたし、
宜○愛子の特別番組があった翌日は、その話で持ち切りだった。
ドラゴンボール、だいじょぶだぁと並ぶ人気番組だったように思う。
同じ頃はやった噂話が「幽霊階段」と「死なば草」だった。
「幽霊階段」については、また別の日に話そう。
「死なば草」については、知っている人も多いと思うが
この草の名前には悲しく惨い逸話があり、それを聞いた者は、
・手首を切って死ぬ
・真っ逆さまに飛び降りて死ぬ
この何れかを実行しないと呪い殺されてしまう、という
聞いてしまったが最後、の類の怪談である。
知らない人のためにネタ明かしををすると、
・手首を切る→流れた血は真っ赤でした→真っ赤なウソ!
・真っ逆さまに飛び降りる→落ちるさ中、逆さに見える死なば草に気づいたのです→「しなばそう」は「うそばなし」!
という結果になる、全くの「嘘話」なのだ。
そうと知っていながら、オカルトとアドベンチャー(当時、ドラゴンクエストも流行っていたため)を求めて
私達はきっとどこかにある「死なば草」を探そうじゃないか、と毎日集った。
正しく言い直せば、
「おれたちで、適当に生えてる草を死なば草と決めて、クラスの皆に自慢しようぜ」と盛り上がっていた。


